史跡・文化財

高徳寺山門

高徳寺山門室町時代から佇む山寺

この山門は、木造茅葺き、4本のけやき丸柱で組み立てられていて、室町時代末期建築の特色を有しています。















由来・沿革

高徳寺は鳳林山阿弥陀院と称し、永正元年(1504)の創建(「開基帳」)。現在の本尊は釈迦如来であるが、阿弥陀院という院号から推して、もとは阿弥陀如来を本尊とする天台系の寺であったとも考えられます。寺伝によると、永禄6年(1563)に荒蒔駿河守の外護により、太田の耕山寺12世の舜霊文芸が中興したといいます。耕山寺は越後系の曹洞宗であるから、高徳寺も恐らくその際に曹洞宗に改宗したものと思われます。
山門は、間口3.46メートル、奥行3.52メートル、木造芽葺きで、柱は4本のけやき丸柱で組立てられています。
軒たるきのそり方や軒の方へきて太くなる木鼻のふくらみは室町末期的で、この時代の特徴を示しています。この軒たるきは、東西南北各7本で、そりが優美であり、はまぐりちょうなを使用しています。木鼻は獅子あるいは貘とみられるもので、佐竹時代の特徴の一つと推定されます。肘木や斗の曲線からも時代を知ることができます。
彩色は模様の痕跡からみて全体に施されていたものと推定され、優美さを求めた一人の大工がこつこつ造ったものと思われます。
建築そのものは、素朴単純であるが、美術工芸的な点よりもむしろ、建築様式上歴史的に地方色豊かなもので室町末期(佐竹時代)の建築の特色を有し、文化史的な価値が高いといえます。

大子町指定 有形文化財 指定年月日:昭和56年5月19日 所在地:大字上郷2056(高徳寺)

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