広報だいごNo.718
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平成29年度我が家の作文コンクール 町内小学2・4・6年生と中学2年生を対象に、「我が家の作文コンクール」を実施しました。広報だいごでは、4月号から引き続き優秀作品6作品を続けて掲載しています。※優秀作品6点を含む入賞作品39点が掲載された作文集を中央公民館で配布していますので、ぜひご覧ください。議長賞家族がいるから「今」がある大子中学校2年 大高 愛海  鳴り響く救急車の音-。それは私が生まれた三日後のことだった。 暑い八月の日、私は元気よく生まれた。しかし三日後、私は気管軟化症を起こし水戸の子ども病院に運ばれた。いつ死んでもおかしくない状態だった。それから、二ヶ月の入院生活が始まった。そんな生死をさまよっていた私を救ってくれたのは大好きな家族だった。父は仕事が終わり疲れているなか、片道一時間三十分以上かかる道のりを毎日通ってくれた。母は産婦人科を退院後、体調がすぐれないのに慣れない道を週何日も通ってくれた。本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。数年前に入院中の母と看護師さんの交換ノートを見せてもらった。そこには私の様子や状態が書かれていた。しかし書かれていたのはそれだけではなかった。私が目にしたのは母の毎日の不安な気持ち、自分を責める気持ちだったのである。 「私のせいで愛海は・・・。愛海の顔を見ると涙がこぼれます。」その母の言葉を見た時、私は大粒の涙が目からあふれ出した。本当にたくさんの心配、迷惑をかけたのだと思った。それと同時に私はとても大切に育てられたんだと感じた。両親からの愛情に支えられ、私は無事に退院することができた。今はみんなと一緒に普通の生活ができている。今は両親とたくさんケンカもするけれど「他の家族がいい」と思ったことは一度もない。なぜなら家族のおかげで今の私がいるのだから。今の生活があるのだから・・・。この家族のもとに生まれて本当によかった。 父は今、林業の仕事につき自然を守る仕事をしている。母は看護師で、毎日人のために働いている。私はまだどんな仕事に就くか迷っているが、どんな仕事に就いても両親のように人の役に立てる、人を助けられる人になりたい。 両親の他に、二つ下の大好きな妹もいる。意見が合わずにたくさんぶつかることもあるけれど、私にとって大切な存在だ。たくさん話したり遊んだりしているととても楽しい。これからも二人でたくさんの思い出をつくっていきたい。 今までの人生を振り返ってみると何度家族にお世話になったか分からないほどだ。その分たくさん心配や迷惑もかけた。だからこれからは今まで以上に手伝いをし、少しでも親孝行、恩返しをしたいと思っている。私はこの家族が大好きだ。いつも笑いあえる温かい家族が。私は胸を張って言える。 「この家族に生まれてよかった!この家族が大好きだ!」■問合せ 教育委員会事務局 生涯学習担当 ☎72-1148Public Information DAIGO June 201814

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