広報だいご_No.721
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やさしい福祉のはなし第1回大人の発達障がいについて 発達障がいは、脳機能の特性によりコミュニケーションがうまくとれないなど、社会への適応に困難が生じている状態のことをいいます。本人が困難を抱えるだけでなく、周囲の人にも戸惑いや不安を感じさせてしまうことがあります。障がいのある人もない人も、自分らしく豊かな社会生活を送ることができるように、一人一人が発達障がいの特性を正しく理解することが大切です。 発達障がいには、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠陥多動症)など、いくつかの種類があります。大人の場合、仕事や家庭などへの影響が大きいので、職場や家庭での理解が特に重要になります。☆発達障がいについて相談したいと思ったら? できるだけ専門の医療機関を受診しましょう。最近では、発達障がいに特化したデイケア・プログラムを提供している医療機関も増えつつあります。☆発達障がいと診断された時の心構え はじめは診断結果に動揺する人もいますが、これまで抱えてきた“生きにくさ”の原因がわかって「ほっとした」という人も多くいます。悲観的になるのではなく、得意なことや苦手なことなど、自分の特性をよく理解するようにしましょう。☆発達障がいの人を支援する制度が整えられています 発達障がいに対する援助を定めた「発達障害者支援法」が平成17年4月に施行され、さまざまな公的支援制度を利用することができます。公的支援制度については、次のホームページでも紹介されています。こんなことはありませんか? 大人の発達障がいの特徴■急に予定が変更されると、戸惑ってしまう。■お世辞や冗談がわからず、本気にしてしまう。■自分の発言で、なぜ相手が怒っているのかわからない。■財布や契約書など、大事なものをよく忘れる。■知らない人からの電話の応対が苦手である。■上司や同僚に相談せずに、ひとりで決めてトラブルになる。■デスクの周りが乱雑で、必要なものをすぐに探せない。■一点集中の作業は得意だが、段取りがある作業は完成できない。【発達障がいに関する情報・相談窓口】(国)発達障害情報・支援センター http://www.rehab.go.jp/ddis/ (県)茨城県発達障害者支援センター 電話029(219)1222 相談受付時間:平日の午前9時から午後5時まで ※祝祭日・年末年始除く。■問合せ 福祉課 社会福祉担当 ☎72︲1117☆発達障がいについて相談したいと思ったら? ☆発達障がいと診断された時の心構え☆発達障がいの人を支援する制度が整えられています5Public Information DAIGO September 2018
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