広報だいご No.727
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■問合せ 大子町森林セラピー協議会事務局(まちづくり課内) ☎72-1131 1月26日(土)に全国の森林セラピーの先駆けとなった構想を提唱したC.W.ニコルさんをお招きし、「森林セラピーシンポジウム」を開催しました。会場の文化福祉会館「まいん」には、町内外から約380人の方が来場しました。 基調講演は、「アファンの森で発見した森の力」と題し、ニコルさんの幼少期の森や木に暮らす小人との関わりの話から始まり、なぜ今“日本の森を再生し続けるのか”という内容でした。ニコルさんの祖国イギリスでは、生態系のトップであったクマが、国土戦争の自然破壊や娯楽の対象として大量に捕らわれ、約900年前に絶滅してしまったそうです。そして、その後も農地開拓、宗教問題、産業革命に伴う炭鉱開拓など、あらゆる社会事象の中でイギリスの森林は破壊され続けました。 ニコルさんは、祖国で破壊され続ける自然環境を目の当たりにしていたため、日本を初めて訪れた際に「クマがまだ生息する日本の自然環境はなぜ維持され続けたのか。」と涙を浮かべて喜んだそうです。 しかし、高度経済成長期に日本の本来の自然がみるみる失われることを目の当たりにして憤りを感じ、「もう一度、美しかった日本の自然環境を取り戻したい。」と、長野県の黒姫にある、地元で“幽霊森”と呼ばれる荒れた森林を買い取り“アファンの森”と名付け、森林再生を始めました。「日本のこの素晴らしい自然を、森を、もう一度再生させていこう。綺麗に人の手をいれた森の中に入ることで人の心も甦る。」という信念を貫き続け、今もなお各地の日本の森林を再生する取組を続けています。 また、現在は、東日本大震災の被災地、宮城県東松島市の子どもたちに長野県のアファンの森を開放し、自然体験の場を提供しているほか、宮城県東松島市の森を再生させ、その森の中に地元木材を活用した東松原市立宮野森小学校を建築するなど、「森と人」、そして「人の心」をつなげる取組に尽力されているそうです。【「大子町森林セラピーシンポジウム」大子にC.W.ニコルさんがやってきた!】~基調講演「アファンの森で発見した森の力」特別号~大子町森林セラピー協議会Facebookページでも情報発信中♪大子清流高校生による花束贈呈トークセッションの様子多くのお客さんで賑わう会場9Public Information DAIGO March 2019

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