広報だいご No.730
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町長賞遠く離れていても袋田小学校 6年 中瀨華奈「昨日からの豪雨で、広島県では堤防の決かいなどの災害が拡大しており、大きな災害になっています。」「山が崩れて、この地区ではほぼ半数の家が、土砂に押し流されています。」平成30年7月10日、テレビを見ていると、何度も何度も広島の災害について放送されていました。「おばあちゃん達、大丈夫かな。」私はとっても心配になりました。私には、広島に住むおばあちゃんがいます。お父さんのお母さんです。遠くに住んでいますが、いつも私達家族のことを気にしてくれるやさしいおばあちゃんです。今回のニュースで、私はおばあちゃんが「どうしているかな。」「だいじょうぶかな。」と、とても心配になりました。大子町は、幸いにも自然の災害が少ないので、私は体験したことがありません。だから、テレビで見る広島の様子は、おばあちゃんの住んでいる町ということで、とても関心が高まりました。お母さんが、「電話してみようか。通じるといいんだけど。」とおばあちゃんに電話してくれました。「ありがとうね。この辺はだいじょうぶだったよ。みんな元気だよ。」と、おばあちゃんの声を聞いて、一安心しました。でも、会社から帰って来たお父さんはちょっと元気のない顔をしていました。遠く離れていると、おたがいに心配することが、多いなあと思いました。早くおばあちゃんに会える日があるといいのにと思うようになりました。夏休みが近くなったある日、お父さんから「今年の夏休みは、広島へ行ってみよう。」と言われました。私は、とってもうれしくなりました。おばあちゃんに会えるからです。さっそく、おばあちゃんに電話をして伝えました。おばあちゃんも、とっても喜んでくれました。私はうれしくて、学校に行って、夏休み広島に行くことを、友達や先生に話しました。夏休みがとっても待ち遠しくなったのです。いよいよ、広島に着きました。新幹線で広島駅に着いた時、私はわくわく、どきどきでした。久しぶりにおばあちゃんに会うからです。お父さんやお母さんはもちろん、弟もとってもうれしそうでした。久しぶりに会えたおばあちゃんも、笑顔でした。災害の片づけが全て終わったわけではない町を見て、私はびっくりしましたが、やっぱり、家族みんながそろった笑顔は、最高でした。遠く離れて暮らしていても、家族は家族です。いつも相手を思い生活している家族が私は大好きです。ずっとずっと元気でいてほしいとおばあちゃんのことを思いながら、大子で生活する4人家族のことを、大切にしたいなという思いをさらに強くしました。 作文コンクール15Public Information DAIGO June2019

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