広報だいご No.732
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議長賞私の祖父生瀬中学校 2年 菊池奏良私の祖父は、今年の4月に亡くなりました。学校で帰りの会を行っているときに先生に呼ばれ、お父さん迎えに来てるから、と言われ戸惑いました。後から、祖父が亡くなったと聞いたときはとても驚きました。私は、家族が亡くなった経験がなかったので頭の中が真っ白になりました。母の知り合いのお葬式には何度か行ったことがありますが、家族のお葬式ははじめてでした。祖父の葬儀は状況がのみこめないままあっという間に終わってしまいました。祖父は亡くなる10日前に自分で車を運転して病院に行ったそうです。そして、今から水戸の病院に救急車で運ばれるときにおじいちゃんは笑っていたそうです。私は、そのことを聞いたとき、そこまで重い病気ではないのだと思っていました。しかし、病院にお見舞いに行ったとき、祖父はとても苦しそうでした。手術する予定も心臓の血管が3本詰まっていて、手術ができなかったそうです。母や祖母は、毎日お見舞いに行っていました。私は、塾や習い事があり、2・3回程度しか行くことができませんでした。今思うと、もっとお見舞いに行くことができていればよかったと思います。小さい頃、私は母、祖父母と一緒に、いろいろな場所に行きました。その時の動物園に行ったときの写真などを見返すと、とても懐かしく感じます。とても小さい頃の記憶なので、私は覚えていないのですが、祖父は私をベビーカーに乗せて、川まで散歩に連れていってくれたそうです。祖父にはとても感謝しています。私は小さい頃、毎日母の実家に行っていたそうです。そのときに母が撮ったビデオや写真を見ると、私が祖父と祖母に遊んでもらっている場面がたくさんありました。祖父は18年前にも大病を患っていたそうです。お医者さんに、「今生きてるということはとてもすごいことなんですよ、今生きているということが不思議なんですよ。」と言われたそうです。私は、人はいつ会えなくなるのかわからないのだと感じました。昨日まで話していた人にも会えない、今日会おうと約束していた人にも会えない、そう考えるとその人との関わりをもっと大切にしたいと思いました。祖父、祖母、父、母に限らず、いつも一緒にいて笑わせてくれる友達、遠くてあまり会えない友達、先輩や後輩、たくさんの人との関わりを大切にしていきたいです。 作文コンクール11Public Information DAIGO August2019

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