くらし・行政

【移住者通信Vol.1】松田雅裕さん

『移住・交流専門員 松田雅弘さん』の画像

松田 雅裕さん
【大子町まちづくり課 移住・交流専門員】
自身の移住経験を活かしながら、移住相談や登録手続き、町の空き家バンクに登録された物件案内を担当する。

 

なぜ大子町に移住してきたの?

リタイア後は東京から離れ、自身の出身地である北海道か妻の出身地の大子町に移住しようと考えていました。移住前から義母を見舞うため月に1度は大子町を訪れていくうちに、緑に囲まれた町の魅力に引き込まれていきました。
タイミングよく住みやすそうな空き家もありましたので、思い切って移住を決め、2019年5月、令和の幕開けとともに、東京から大子町へ住民票を移しました。

今までの経緯は?

22年間東京の医療関係の会社に勤めてきました。ずっとマンション暮らしでしたが、「年金生活に入ったら毎月、家賃代が重くなるだろう。いつか庭付き一戸建てに住みたい。」と考えていました。
移住する1~2年前から中古住宅などをインターネットで探し始め、希望の物件を見つけることができました。札幌市への移住なども考えていましたが、家庭菜園を楽しみたかったので、最終的に自然豊かな大子町を選びました。

移住当初はのんびり畑仕事だけやっていましたが、まだ60歳を過ぎたばかりですし、社会とのつながりは持ちたいと思い、移住半年が過ぎた頃、町会議員選挙時の選挙管理委員会の事務に応募したところ、役場とのつながりができました。そして、2020年4月からまちづくり課移住・交流専門員(空き家バンクなどを担当)として働かせてもらっています。

今の生活は?

移住後、生活は一変しました。都内のマンション暮らしは、24時間車の音が聞こえ、高層ビルやコンクリートに囲まれていました。人間関係にも緊張感がありましたが、移住後は、あまりの静けさに眠れないこともありましたが、自然に囲まれ、心あたたかな近所の人にも恵まれ、夫婦2人で穏やかな生活を送っています。
庭の一部を耕した畑でトウモロコシやナスなどを栽培し”わが家産”の新鮮な野菜が食卓を彩るなど農作業も充実しています。自分で育てた野菜はおいしさが全然違うと感動しています。

農作業を楽しむ一方、役場での仕事では、空き家を貸したい人・借りたい人をマッチングでき、双方に喜んでいただけたとき、大きなやりがいを感じています。昨今のコロナ禍もあって、移住の問い合わせがかなり増えており、2019年度は18人でしたが、昨年の2020年度はその約3倍の59人まで一気に増えています。本年、2021年度も4月~6月現在までの3ヶ月間だけで、すでに39人の方からの問い合わせを受けています。「週に1回だけ東京に通勤しなければならないが、残りの日はテレワークになったので田舎で暮らしてみたい」という二拠点生活を検討している方が多いです。

これからは徐々に皆さんの生活なども発信し、「大子町にはこんな人がいるんだ。」ということを知ってもらい、移住者同士の交流を促進していきたいと思っています。

『松田さんの自宅』の画像

今後挑戦したいことは?

大子町は寒暖の差が大きく、お米やお茶、りんごなどたくさんの特産品があります。そんな寒暖差の大きい大子町の気候を利用して、北海道のようなおいしいアスパラガスを作って、ブランド化してみたいと思っています。