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水郡線 奥久慈アートフィールド2022

水郡線 奥久慈アートフィールド2022は、2022年春にOPEN CALLでアーティストを公募し、選出者が滞在制作をした後、秋から展示を行った。

目次

1.開催の経緯

2.OPEN CALL内容と選出者

3.展示作品

私道 かぴ 「駅のこえ」  千葉 麻十佳 「地球をみつける」  藤村 憲之 「呼吸する水郡線」

4.滞在中のリサーチ・制作の様子

5.実施スケジュール

6.スタンプラリー

7.情報発信

水郡線 奥久慈アートフィールド 特設サイト・SNS  大子アーティスト・イン・レジデンス SNS  PR紙「あちこち」

 

1.開催の経緯

大子町は、平成29年よりアートを活かしたまちづくり事業を展開、その後もアートプロモーション事業として町内でのアート作品展示やイベント、アーティスト・イン・レジデンスを行ってきた。
令和3年には、令和元年の水害により被害を受けたJR水郡線を舞台に、「水郡線駅舎アートコンペティション」が開催された。

「水郡線 奥久慈アートフィールド」は、「水郡線駅舎アートコンペティション」を発展させ、奥久慈エリア、大子町、そこに繋がるJR水郡線から広がる壮大なフィールドに更なる眼差しを向けたプロジェクトを目指して進められていった。

『水郡線奥久慈アートフィールド ポスター』の画像

 

2.OPEN CALL内容と選出者

OPEN CALLはJR水郡線を起点に、大子町をひとつのフィールドとして展開するアートを募集し、3名を選定するもの。その後約4カ月の制作期間を経て、作品を展示する。
審査員4名の厳正なる審査の結果、全体で60件の応募の中から3名が選出された。

審査員
 井関 悠 (水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
 松本 美枝子 (写真家・アーティスト、「メゾン・ケンポク」企画運営)
 渡部 康二郎  (水郡線統括センター所長)
 赤津 康明 (大子副町長)

選出者
 私道 かぴ
 千葉 麻十佳
 藤村 憲之

審査会の様子1 審査会の様子2

審査会の様子

 

3.展示

私道 かぴ 「駅のこえ」

私道かぴ私道 かぴ(SHIDO Kapi)
撮影:山下裕英

『駅のこえ 1』の画像

『駅のこえ 2』の画像

駅のこえ

展示場所:下野宮駅、常陸大子駅、袋田駅、上小川駅、西金駅
展示協力:津田翔平

水郡線を舞台にその土地の声を使った音声のインスタレーション作品。大子町でリサーチをした歴史や自然を題材にし、書き上げられた全35編の作品。各駅で1話ずつ、決められた時刻に、一人語りの台詞が流れる。駅の待合室で「居合わせた誰かの声がたまたま聞こえて来た」という場面に出会う。各駅ではシナリオが手に入る。ひとつの音声は約4~7分。

駅のこえ 音声時刻表

[下野宮駅]
5:37~ 始発の前に(声:中村彩乃)
7:47~ 木炭づくりに行く人の話(声:石井ともえ)
10:55~ 大子から下野宮へ向かう車窓の話(声:中村彩乃)
12:50~ 近津神社の杉の木の話(声:雛野あき)
15:34~ 木材を運んでいる人の話(声:横山清正)
18:48~ 近津神社の中田植の話(声:石井ともえ)
19:58~ 戦時中の話(声:雛野あき)
20:38~ 終電の後に(声:雛野あき)

[常陸大子駅]
4:58~ 始発の前に(声:中村彩乃)
5:26~ 水郡線運転手の話(声:沢栁優大)
6:18~ 通学する高校生の話(声:中村彩乃)
8:01~ 水郡線と朝ご飯の話(声:ながいさやこ)
10:45~ 東京へ出かけて行く日の話(声:堀春菜)
12:15~ 大子町の話(声:齋藤一)
14:15~ 空襲(声:沢栁優大)
16:10~ かつてあった駅舎の話(声:森脇康貴)
17:55~ 車並ぶ駅前で(声:森脇康貴)
18:55~ 水害の話(声:ながいさやこ)
20:40~ 終電の後に(声:雛野あき)

[袋田駅]
4:58~ 始発の前に(声:中村彩乃)
6:47~ 旅行の話(声:堀春菜)
7:54~ 運転再開翌週の運転手の話(声:齋藤一)
14:29~ 切符売りの話(声:横山清正)
15:47~ 滝を登る魚の話 (声:雛野あき)
16:16~ 駅前のタクシー詰所隣の桜の話(声:齋藤一)
18:55~ フクロダガヤ見つけた安藤伊作の話(声:沢栁優大)
23:42~ 終電の後に(声:雛野あき)

[上小川駅]
5:03~ 始発の前に(声:中村彩乃)
8:00~ 楮の話(声:石井ともえ)
11:24~ 戦後から現在までの仕事の様子(声:藤岡武洋)
12:25~ カエル岩の話(声:齋藤一)
14:06~ 撮り鉄の話(声:森脇康貴)
15:50~ 駅前のしょんべん小僧の語り(声:中村彩乃)
18:50~ 猪の話(声:森脇康貴)
23:36~ 終電の後に(声:雛野あき)

[西金駅]
5:09~ 始発の前に(声:中村彩乃)
7:42~ 採石所の山の話(声:藤岡武洋)
11:40~ コミュニティセンターにて(声:横山清正)
14:20~ 水郡線誘致の戦い(声:沢栁優大)
15:56~ 西金駅前にかつてあった池田桜(声:ながいさやこ)
20:11~ 水害時臨時バス運行車内(声:横山清正)
21:23~ 初めて電灯が灯った日(声:堀春菜)
23:32~ 終電の後に(声:雛野あき)

11月20日には、作品をきっかけにしたワークショップ「まちあるきで大子の町を再発見!しよう」を開催。「音に集中して歩いてみたら何を感じる?」「犬の目線になったら何が見える?」など、参加者は普段とは違う設定で大子町を歩いた。
ワークショップの中では、昔の商店街の姿が垣間見えるポイントや美味しいお菓子なども紹介された。

『11/20 WS 1』の画像 『11/20 WS 2』の画像

11月20日 ワークショップ


撮影・編集:西野正将

 

千葉 麻十佳 「地球をみつける」

千葉麻十佳千葉 麻十佳(CHIBA Madoka)
撮影:Naoki Sugimoto

『地球をみつける 1』の画像

『地球をみつける 2』の画像

『地球をみつける 3』の画像

地球をみつける

展示場所:下野宮駅、常陸大子駅、袋田駅、上小川駅、西金駅、町内某所
展示協力:大藤組

大子町で見つけた石を、宇宙空間にある太陽の光とレンズを使って溶かした作品。町のどこかにある、時間を戻された石を、各駅にあるヒントカードを集めて探し出す。各駅には制作過程の記録が展示されている。

10月23日には「海底火山についてのワークショップ」を開催。大子町で見ることのできる地形や、石をリサーチしながら作られた作品についてのトークを行った。
展示のある西金駅から始まり、途中からは徒歩圏内にある旧西金小学校に移動し、地域の人が地形について学ぶ拠点を訪れながら、資料で見られる地形についても教えてもらう。
トーク後、希望者は大子町の美味しいゆばや新米の詰まったセラピー弁当を味わった。

『10/23 WS 1』の画像 『10/23 WS 2』の画像

10月23日 ワークショップ


撮影・編集:西野正将

 

藤村 憲之 「呼吸する水郡線」

藤村憲之藤村 憲之(FUJIMURA Noriyuki)

『呼吸する水郡線 1』の画像

『呼吸する水郡線 2』の画像

呼吸する水郡線

展示場所:下野宮駅、常陸大子駅、袋田駅近辺、上小川駅
展示協力:津田翔平、深谷雄一、深谷洋子、宮路雅行
鑑賞時間:5:00-8:00、16:00-24:00 [12月1日以降]-20:00

都市が失った夜の闇を持つ奥久慈エリアで、暗闇を味わう作品。作品は設置場所にまつわる方の呼吸のリズムで発光する。発光するわらぼっちは水郡線の車窓からも目にすることができる。

11月19日は袋田駅で、12月17日は常陸大子駅で、『呼吸する水郡線』体験イベントが行われた。
各駅に設置している作品『呼吸する水郡線』の「呼吸する光」をその場で自分の呼吸を通して体験するイベントで、作品に参加者の呼吸が反映される。
袋田駅では、2つのわらぼっちに、常陸大子駅ではベンチの屋根に取り付けられた光に、実際に「息を吹き込んで」光を明滅させたり色を変化させたりした。

『11/19 袋田駅WS 1』の画像 『11/19 袋田駅WS 2』の画像

11月19日 袋田駅での体験イベント

『12/17 常陸大子駅WS 1』の画像 『12/17 常陸大子駅WS 2』の画像

12月17日 常陸大子駅での体験イベント


撮影・編集:西野正将

 

4.滞在中のリサーチ・制作の様子

『袋田駅でのリサーチ』の画像 『下野宮駅でのリサーチ』の画像

リサーチ中の私道かぴさん

『上小川駅前でのリサーチ』の画像 『久慈川でのリサーチ』の画像

リサーチ中の私道かぴさん【左】と千葉麻十佳さん【右】

『袋田の滝でのリサーチ』の画像 『八溝山でのリサーチ』の画像

リサーチ中の千葉麻十佳さん

『実験中の藤村さん』の画像 『袋田駅での作品設置テスト』の画像

ドローンを使った実験中の藤村憲之さん【左】 作品設置テストをする私道かぴさん【右】

『制作中の千葉さん』の画像 『上小川駅での作品設置テスト』の画像

制作中の千葉麻十佳さん【左】 作品設置テスト中の藤村憲之さん【右】

『袋田駅の作品設置確認』の画像 『FMだいごに出演』の画像

作品設置確認中の藤村憲之さん【左】 FMだいごの番組に出演する千葉麻十佳さん【右】

 

5.実施スケジュール

2022年 4月 4日 特設サイトを公開
    4月 6日 プレスリリース
    4月 8日 募集開始
    5月20日 募集締め切り
    5月27日 審査会
    6月 8日 選出者発表
    6月17日 アーティストによるリサーチ・制作開始
   10月22日 展示開始
2023年 1月15日 展示終了

 

6.スタンプラリー

会期中は各作品の展示場所であるJR水郡線の下野宮駅・常陸大子駅・袋田駅・上小川駅・西金駅に加え、「地球をみつける」展示場所である町内某所をシークレットとしたスタンプラリーを併せて開催。
スタンプ3つでオリジナルトートバッグと交換することができ、さらに抽選で当たる賞品にも応募可能となっている。スタンプ3つまではA賞「ペア宿泊チケット」とB賞「特産品セット」、6つ全てのスタンプを集めるとスペシャルプレゼントS賞を選択して応募することができる。
スタンプラリーへの応募は総勢459名、そのうちS賞には112名。S賞は、JR東日本 水郡線統括センターの協力のもと行われる「常陸大子駅特別ツアー」で、当選した5名とその保護者の方などが参加した。普段は経験できない体験の連続で、子どもたちを中心に大満足の1日となった。

体験メニュー

  • 常陸大子駅でのアナウンス体験
  • 矢祭山駅まで往復乗車
  • 検修庫、転車台の見学
  • シミュレーター訓練機で運転士および車掌体験

『スタンプラリー』の画像

『常陸大子駅でのアナウンス体験』の画像 『シミュレーター訓練機を体験』の画像

体験ツアーの様子 撮影:奥久慈アートフィールド事務局

 

7.情報発信

水郡線 奥久慈アートフィールド 特設サイト・SNS

水郡線 奥久慈アートフィールド2022 公式ホームページ

『Twitter』の画像Twitter @okukujiartfield

『Instagram』の画像instagram @okukuji.artfield2022

『note』の画像note 水郡線 奥久慈アートフィールド

大子アーティスト・イン・レジデンス SNS

『Instagram』の画像instagram Instagram @daigoartdair

『Facebook』の画像Facebook Facebook DAIR

PR紙「あちこち」

『あちこち』の画像アーティストや作品の紹介以外にも、町に住む人の話やガイドブックに載らないマニアックな魅力の詰まった冊子。
作品のある各駅や関連施設に置かれ、スタンプラリーの台紙と合わせて手に取れるようになっていた。

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせはまちづくり課です。

本庁2階 〒319-3521 大子町大字北田気662番地

電話番号:0295-72-1131 ファックス番号:0295-72-1167

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