大子漆(だいごうるし)の抗ウイルス性について
1.試験概要
茨城県は全国第2位の漆の生産地で、その大半が大子町で生産され、大子漆は透明度が高く良質な漆として高い評価を得ています。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、抗菌や抗ウイルス素材への需要が高まっている状況を踏まえ、大子漆の抗ウイルス性を検証しました。
その結果、コロナウイルスとインフルエンザウイルスへの抗ウイルス性が確認できました。
2.試験内容
・試験方法:ISO 21702(抗ウイルス性を確認する試験)
・試験ウイルス:SARS-CoV-2(オミクロン株BA.5)、A型インフルエンザウイルス、ネコカリシウイルス(ノロウイルスの代替)
・試験サンプル:大子漆を塗装したプレート(加工品)、未塗装のプレート(未加工品)
3.試験結果詳細
抗ウイルス性能の基準は、抗ウイルス活性値(漆を塗装した場合と未塗装の場合での24時間後のウイルスの減少数の差分)が2.0以上となっており、コロナウイルスとインフルエンザウイルスへの抗ウイルス性が確認できました。
試験ウイルス |
ウイルス感染価常用対数値 平均値 |
抗ウイルス活性値 |
ウイルス感染価数値(※) |
||||
接種直後 |
24時間後 |
接種 直後 |
24時間後 |
||||
未塗装 |
塗装 |
未塗装 |
塗装 |
||||
コロナウイルス |
5.56 |
4.29 |
<0.80 |
≧3.5 |
363,078 |
19,498 |
6以下 |
インフルエンザウイルス |
5.88 |
4.99 |
<0.80 |
≧4.2 |
758,577 |
97,723 |
6以下 |
ネコカリシウイルス |
5.85 |
5.75 |
4.77 |
1.0 |
707,945 |
562,341 |
58,884 |
※PFU/平方センチメートル(1 平方センチメートル当たりのプラーク数)
○問い合わせ先
大子町役場 農林課 林政担当
TEL:0295-76-8110
関連ファイルダウンロード
- 大子漆チラシPDF形式/4.44MB

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- 2023年3月10日
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